水族館・動物園でスマホでもきれいに撮るコツ|ガラスの映り込み・暗さの直し方
公開 2026年7月10日
大水槽のクラゲも、ガラス際まで来てくれた動物も、撮れた写真を見返すと自分と通路の照明が映り込んだ白っぽい1枚——。水族館・動物園は、スマホ撮影の三大難所がそろう場所です。原因は、ガラスの映り込み・暗い館内・動き続ける相手の3つ。ひとつずつ、スマホでできる対処を見ていきましょう。
フラッシュをオフにしておく
撮り始める前に、ひとつだけ準備を。カメラのフラッシュをオフにしておきます。多くの施設では生き物への配慮からフラッシュ撮影が禁止・自粛のお願いになっていて、写りの面でも、ガラスに反射して画面が真っ白になるだけで良いことがありません。オフにしておけば、マナーと写真の両方が守れます。ついでに、レンズをさっとひと拭き——館内の白っぽさはレンズの指紋が原因のことも多いのです(→ レンズを拭くだけで変わる)。
レンズをガラスに近づけて映り込みを消す
ガラス越し撮影のいちばんの必殺技は、レンズをガラスすれすれまで近づけることです。映り込みはレンズとガラスの間にある光が原因なので、その「間」をなくしてしまえば映り込む余地がなくなります。ガラスにコツンとぶつけないよう、そっと。あわせて、空いた手や体で背後の照明をさえぎると効果が倍増します。白い服より黒っぽい服の方が映り込みにくい、というのも覚えておくと便利です。なお、一眼カメラ用には反射を抑えるフィルターもありますが、スマホの標準カメラでは「近づける・さえぎる」が現実的な対処のほぼすべてです。
暗い水槽は、明るくしすぎない
暗い館内では、画面が自動で明るくなりすぎて、青い水槽の雰囲気が薄まってしまうことがあります。画面の主役をタップして、太陽マークを下にスワイプし、見た目の「暗さ」を少し残すと、水槽らしい深い青が戻ってきます(→ 明るさ調整のやり方)。なお、暗いからといってナイトモードに頼るのは泳ぐ魚には不向きです(→ ナイトモードの使い方)。ブレ対策は、脇をしめて両手で構えるのが基本。手すりやガラスの枠にスマホを預けられる場所なら、さらに安定します。暗い場所の撮り方の基本は暗い室内で撮るコツにまとまっています。
動く相手は連写で「当たり」を選ぶ
魚も動物も、こちらの都合では止まってくれません。おすすめは連写でたくさん撮って、あとからベストの1枚を選ぶ方法です(→ 連写の使い方)。もうひとつのコツは、追いかけずに「来る場所」で待つこと。回遊する魚は同じコースを回ってくることが多いので、構図を先に決めて待ちかまえる方が、追いかけるよりずっと成功します。動物の表情・目線のねらい方はペット写真のコツと同じ考え方が使えます。
構図は「思い切り寄る」か「泳がせる」か
ガラス際まで来てくれたら、そのまま画面いっぱいに寄って質感まで写すチャンスです(→ フィルザフレーム構図)。大水槽なら発想を変えて、青い水を大きな余白として使いましょう(→ 余白構図)。魚を三分割法の交点に置き、進む先の空間を空けると、小さな魚でも絵になります。
できないことも知っておく
正直にお伝えすると、遠くの獣舎の動物を大きく撮るのはスマホの苦手分野です。ズームは粗くなる手前で止めるのが目安で、それ以上は画質との交換になります(→ スマホカメラの仕組みと限界)。また、ガラス自体の傷や曇り、分厚いアクリルのゆがみは、撮り方では消せません。「この水槽は難しい」と見切って、きれいに撮れる場所を探す方が、良い1枚への近道です。
構図辞典フィルザフレームこの構図のくわしい解説を見る →
構図辞典三分割法この構図のくわしい解説を見る →

まずこれだけ
フラッシュをオフにして、レンズをひと拭き。ガラスにはレンズを近づけ、体で光をさえぎる。暗さは少し残し、動く相手は連写と待ちぶせで。寄れるなら画面いっぱい、大水槽は青を余白に。これだけで、おでかけの記憶にぐっと近い1枚が持ち帰れます。
よくある質問
水族館でフラッシュを使ってはいけないのですか?
多くの施設でフラッシュ撮影は禁止・自粛のお願いがされています(生き物への負担のため)。施設ごとのルールに従ってください。写りの面でも、フラッシュはガラスに反射して画面が真っ白になるだけなので、オフにしておくのが正解です。
暗い水槽ではナイトモードを使えばいいですか?
泳いでいる魚には不向きです。ナイトモードは数秒かけて光を集めるため、その間に動いた被写体はブレてしまいます。動きがゆっくり止まる瞬間を待つか、連写で枚数を撮って選ぶ方が成功率は上がります。
映り込みがどうしても消えません。
レンズがガラスから離れているか、背後の照明や明るい服が強く映っている可能性があります。レンズをガラスすれすれまで近づけ、手や体で背後の光をさえぎってみてください。それでも消えないときは、その水槽の照明の位置が原因のことも多いので、映り込みにくい別の角度や水槽を探す方が早いです。


